
こんにちは★
東京小金井のピラティストレーナー箕田泉です。
以前はテニスコーチをしたり、全国大会や全日本ベテランテニスを目標に試合に出ていましたが、膝の手術・リハビリの失敗から断念😿歩くのも大変な日々から脱出させてくれた理学療法士・中村尚人氏のピラティス・ウォーキングメソッドを皆さんにお届けしています💪
長年使ってきた私たちアラフィフ世代のカラダ。痛みや不調を出さずに、快適にかる~く動けるようにサポートさせて頂いています💛
腰椎圧迫骨折後の背中の痛みで家事も思うようにできない84歳
今日は出張パーソナルの半年弱のレッスンの様子と、お客様のお声をお伝えします。
去年の冬からパーソナルレッスンを始めた女性、E・Tさま。なんと84歳!
ご自宅に出張させていただいています。
去年の5月にしりもちをつき、腰椎圧迫骨折、2か月の車いす生活をされたそうです。
初めて11月に伺ったときは、よく動かれるし、脚の筋力低下などは感じられませんでした。
それもそのはず、ご自宅にステップ台を置き、「おいっちにっ!」とエクササイズをなさっていたそう。
しかし、もう良くなった、と言われた腰の少し上が痛み、台所仕事をしても、10分ほどで腰の痛みで横にならないといけない。痛み止めが手放せない。。
また、お子さんたちの送迎がないと外に出られないため、家にこもりがちに。
お医者さんには「歳なんだから仕方ないよ」と言われ、落ち込んでいたそうです。
見かねてお嬢様がご相談くださいました。
自分では移動するのが困難なご主人の六年に及ぶ介護や、婦人会の活動でデスクワークが多いE・Tさま。
元気な方ですが、背中が丸く、重心の崩れからしりもちをついたようです。
とにかく背中を伸ばし、負担を減らすのはもちろん、またしりもちをつかないようにしなくてはなりません。
最初の5回は、週に一度、
様子を見て月に2回にしましょう、とお伝え、スタートしました。
座っているときの手の向きで姿勢が変わるなんてビックリ、気持ちいい
初回レッスンでは座っている時間が長いということで、椅子に座ったエクササイズからスタート。
まず、座る姿勢を直しましょう!と。
初めはいい姿勢もすぐに疲れてしまいますが、だんだんとキープできる時間を長く。
しかし、そのためには、胸回りを柔らかくする必要があり、時間をたくさんとりました。
その後、座っている姿勢を改善するための筋力強化を。
ペットボトルを使った家事動作で、いい姿勢をキープするトレーニング。
ヨガや太極拳の経験があり、とにかく勘がいい!
ご家族でもできるチューブトレーニングもお伝えしました。
1,2回目レッスンは、途中息切れしてお休みしないといけない状態。
でも、とても楽しんで前向きに取り組まれていました。
このころのお声は
「テーブルに置く手の向きで姿勢が変わるなんて誰も教えてくれないじゃない?とにかくビックリだわ。
なんだか胸が引きあがると、気分がいいわね」
と繰り返しおっしゃっていました。
エクササイズを写真や絵、動画でお伝えしていますが、ご自身でもメモをとって自主トレチャレンジ。
「これでいいのかな、って自信がなくてサボってしまうの。意思が弱くてわがままだから…」
と申し訳なさそう。
背中の痛みはあまり変わらず。
椅子を使ったエクササイズの例
背中の痛みが少しいいかも?
背中の痛みに変化が出てきたのが3回目から。
自主トレにチューブトレーニングも少しずつ取り組まれています。
あるとき、ふとタオル掛けを移動する動きを拝見した時に、バネのような体の芯の力を感じました。ぐっと良くなっていくタイミングです。お声はこちら。
「痛み止めを飲む回数が減らせるようになってきたの。胸が上がると、何だか前向きになるわ」
チューブトレーニングの例
少し体が引きあがってきて、エクササイズにも慣れてきた12月から、右に傾く姿勢の改善にも本格的にチャレンジ。年末年始を挟んで、月に2回に。
でも、2週に一度になってからは、なかなか一人では自主トレができない…ということで、ノートを作ることをおススメしたところ、
ご主人の介護時に使っていた自作の記入用紙を使って、すごく細かい記録!
このころは、こんなことをおっしゃっていました。
「ちょこちょこ料理はするけど、背中が痛くなるから、まだ途中で横になる。もう少し料理をして、帰りの遅い息子夫婦の助けができたら、と思う…」


背中の痛みが減り、ヨガ教室に!
1月。
「腰の痛みが気にならない時もあるから、以前通っていたヨガ教室に行ってみようかな?」
家から出ない日も多かったので、無理のない範囲で行ってみるのもいいかもしれない、とお伝えしました。
次のレッスン時に
「ヨガの先生に、前より伸びるようになったわね~。何かしてるの?って言われちゃったの♪
ブランクがあったけれど、意外についていけたし、気持ちよかった」
興奮気味に報告頂きました。
エクササイズもチューブ以外の伸びあがりやランジはちょこちょこ取り組んで頂けているようです。
さらに後半になると
「ヨガ教室の帰り、タクシーに乗らずに、シルバーカー押しながらだけど、自分で歩いてきたの。3000歩近く歩けたわ。次の日が心配だったけど、足もつらずに元気だった。
整形外科の先生にピラティス始めた、って言ったら、先生が嬉しそうなのよ」
ワクワクとお話くださいました。
背中の痛みがここまで減って、またこんな日が来るとは思わなかった
三月に入ると、ぐんぐん活動が増えました。自主トレも前向きに。
「杖をついて駅まで往復してきた」
「杖で娘と新宿まで買い物に行けたの。またそんなことできるようになるとは思わなかった♪」
5000歩近く歩ける日も出てきました。
四月。
少し膝の痛みが出ることがあり、本格的に歩行練習。
動画をとって、ご自身の傾き、頭・骨盤のズレなどを熱心にチェック。
「こんなに傾いているとは知らなかった」
歩行に興味を持って下さり、シルバーカーの位置・視線・杖での注意など、工夫されています。
さらに!
「聞いて!今まで顔を洗う時に片手をついていないと前に倒れていたのが、両手を離しても大丈夫になって、両手で顔を洗えるようになったのよ~」
「こないだ、たくさんの種類の天ぷらを揚げられたの♪一時間立ちっぱなし。今までは途中から息子にやってもらっていたのに。片づけまで自分でできるようになりたいわ」
「昨日は出たり入ったり忙しくて、ヨガ教室にも行って、8900歩も歩いちゃったけど、漢方飲んで寝たら足もつらずに、今朝は元気よ!」
次々とやりたいことが浮かんでくるもうじき85歳。
GWにご実家を手放すために息子さんご夫婦と行ってくるそうです。車に長時間も耐えられそうとのこと。
少し寂しそうなので、ご実家の思い出写真をたくさん撮ってアルバムを作ることをおススメしました😉
そして
「姿勢がこんなに大事だとは知らないで、夢中で仕事や介護をしてきちゃった。私みたいにならないように、もっと若い人に知ってほしいと思う…」
とのことでした。
依頼主のお嬢さまから
「ピラティスを始めてから、母が何だか元気になって、本当によかった、ありがとうございます!」
とメッセージを頂きました。
これからもサポートさせていただきます。
※写真は許可を頂き掲載しています。

