こんにちは★
スポーツを楽しむアラフィフの体づくりをサポートするピラティストレーナー箕田泉です。
東京都の主に多摩地区の自宅や出張レッスン、オンラインレッスン、スポーツクラブでの指導などの活動しています。
以前はテニスコーチで、全国大会や全日本ベテランテニスを目標に試合に出ていましたが、膝の手術・リハビリの失敗から断念😿歩くのも大変な日々から脱出させてくれた理学療法士・中村尚人氏のピラティス・ウォーキングメソッドを学び、痛みや不調を出さない体の使い方を皆さんにお伝えしています💪
私たちアラフィフ世代のカラダ。長年の動作のクセや体の歪みが痛みや不調の原因となっているのがほとんど。自然で正しい姿勢や動作をマスターすることで、快適にかる~く動けるようになっていきますよ。
今日はクライアントさまの例をお伝えします。
マラソン練習で股関節に違和感のN・M様 アラフィフ女性 声楽家
武蔵野市在住40代 声楽家女性
マラソンの練習で股関節に違和感。お腹を無理に凹ませて後傾していた骨盤の位置を整え、また走れるようになった例。
さらに正しい姿勢での声の響きに感動。
2018年5月~
■お客様の困っていること
趣味のマラソン中に両側の股関節違和感。整骨院で治療し、アドバイスもらうが、改善してこないため相談。
■お客様の希望
痛みをなくしたい
とても明るく元気な方で、大学の声楽の先生。学生に人気がありそう。スポーツクラブで股関節のストレッチをしすぎではないか?とお声をかけたところ、股関節の違和感のお話になりました。せっかく始めたマラソンを諦めたくないとのこと。 念のため整骨院だけでなく医療機関もおすすめしました。
アラフィフ女性の股関節に違和感の大きな原因はドローインだった
■アセスメント結果
・姿 勢 あごを引き、首の緊張大。
骨盤後傾→お腹に力を入れる「ドローイン」「インプリント」の指示があり、気をつけていた。立
位で股関節を動かすと正しい位置にはまっていないようで動きが出ない。大きな左右差はなし。
・歩 行 両脚とも外転位(外に開いている)。上半身を固めて動きがない。
■股関節の違和感の原因は?
・骨盤後傾すると、大腿骨が前に押し出された立ち方になります。それは歩行で言うとすでに蹴っている状態なので、歩くときに前に進むには股関節の動きでなく、腰で押し出すことになります。股関節の正しい位置から外れています。また、膝が開く方向になりおしりの筋肉(梨状筋など)が過剰に収縮しやすくなります。腰椎に影響が出ていないか、やはり医療機関の検査もお勧めしました。
・本来歩行時には上半身の捻りから、脚は中心に寄って出ていきます。しかし両脚を外に出しており、これも本来の自然な動きから外れます。またおしりの筋肉(中殿筋・大殿筋・梨状筋など)が過剰収縮します。
股関節違和感の大きな原因はドローイン
■レッスンの流れ
・正しい姿勢をとるため、固めていた上半身の柔らかさを出す。
・ハーフポール上で正しい姿勢を体験。視線、首の位置などを修正。(ここで「声の響きがすごい」と感動されました)すると、骨盤にも自然な前弯が出て、股関節の位置が良くなり、動きが出てきた。
・片脚でのバランス、歩行練習。
治療も引き続き行ってもらう。股関節のストレッチしすぎに注意、とアドバイス。
2回目来店時、違和感はなくなったので、以降は月2~3回、発声のための姿勢他、トレーニング希望。
鼠径部を押し出した姿勢
鼠径部を定位置に戻す
■お客様のお声
今までの正しい姿勢の知識は間違っていたんだなと感じました。教えてもらった姿勢は、肩、首が楽で、そして何より、声がよく響きます!
■トレーナーの所感
よくある、お腹に力を入れることを強調し過ぎて、骨盤が後傾(腰が丸くなる)させる運動指導の例でした。
お腹を見た時に力の方向が後ろ、というのは機能的でない。まず上に伸びて重力の負担を減らした結果、腹横筋などが働いて、お腹が薄くなっているというのが自然。
ボディメイクでこのような指示がよくありますが、お腹に力、というキーワードは声楽も同じでしたね。
声楽でもいい姿勢をとることで、楽に声が出ると私も勉強になりました。
ドローイン指導で故障している方は非常に多いです。よろしければこちらの記事も覗いてみてください。
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